HAKONE 2016

あわただしい日常から逃れ、気持ちをリフレッシュしたいという思い付きを行動に移し、2016年7月中旬の週末に一泊二日で箱根に向かうことにした。

東京から近く、気軽に行ける旅行先として人気な観光地、箱根。温泉、自然、グルメ探訪や美術館めぐりなど、旅行の要素が凝縮されており、年間に約2,000万人の観光客が訪れるそうだ。

東京に暮らすようになってもう15年以上経過しているが、箱根周辺を一泊二日で旅行するのは実は初めて。観光名所としてお決まりのポイントをいくつか織り交ぜながら、おおまかな旅行計画を立て、インターネットで宿泊先を確保。シンプルな旅行にしたかったので、手荷物は極力減らし、機材もカメラ 1台・レンズ 1本の最小限にて、いざ出発。

初日は箱根湯本から箱根登山電車に乗り換え、強羅周辺を散策。まず訪れたのは箱根強羅公園。調べてみると、強羅に大正3年に開園され、2014年度には開園100周年を迎えたフランス式整型庭園とのこと。強羅駅到着時にぱらついていた小雨も止み、適度に湿度を保った曇り空の中、公園にある植物の緑色は鮮やかさを増していた。




箱根強羅公園を出て、次に向かったのは箱根ガラスの森美術館。箱根登山バスで30分ほど。ヴェネチアングラスやガラス細工が多数展示されているその美術館内にはあじさい庭園もあり、品種も豊富で、青や紫、白など、様々な色合いを散策時沿いに楽しむことができる。




二日目は強羅から登山ケーブルカー、箱根ロープウェイ、海賊船を乗り継ぎ、芦ノ湖を一周。2016年7月中旬の箱根ロープウェイは大涌谷の火山活動活発化に伴い一部運休となっており、早雲山駅~大涌谷駅を代行バスが運行されていた(2016年7月下旬、全線営業運転再開)。芦ノ湖周辺は厚い濃霧に包まれており、とても幻想的な風景に。







芦ノ湖を観光し、夕刻には箱根湯本へ到着。新宿駅にたどり着いたのは18時ころ。今回は一泊二日で箱根を周遊したが、日帰りでも十分に楽しめる。都心からすぐにもかかわらず、豊かな自然に囲まれており、一息ついてリフレッシュしたい時におすすめなスポット。のんびりとした時間が明日への活力につながるはず。

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OKUTAMA 2016

奥多摩は都心から1時間半程度の大自然スポットとして有名だが、渓谷の川岸や山奥深い林道を自らの足で散策すると、その魅力、自然の雄大さを最大限に感じることができると思う。

ゴールデンウイークを過ぎた梅雨入り前の土曜日、奥多摩のひんやりとした空気、緑豊かな光景を求めて、一眼レフカメラを持って奥多摩に向かった。

前回、奥多摩を地を訪れたのは3年前の2013年。大多摩ウォーキングトレイルと呼ばれる、古里から奥多摩までの全長約8キロのコースを歩いた。今回はどのコースにしようかと考えた結果、奥多摩から奥多摩湖を結ぶ、奥多摩むかし道を目指すことにした。奥多摩むかし道は全長約10キロから成り、 甲州裏街道とも呼ばれた旧青梅街道である。

奥多摩駅を降りた後、奥多摩むかし道の入り口前にあるコンビニエンスストアで売っていたおにぎりとお茶を購入し、ハイクを開始する。むかし道に入るとすぐに羽黒坂と呼ばれる急な坂道があり、それを越えると、巨樹に囲まれた山道が緩やかなカーブ、アップダウンを繰り返しながら続く。季節柄のせいか、すれ違うハイカーの数も少なく、ひっそりとした渓流の音を聴きながら、気の向くままにシャッターを切った。









長年人馬が往来していたとのことで、道中に出現する石碑等によりその当時を感じることができる。自動車も行き来していた街道跡ゆえに大半はコンクリートで舗装された歩きやすい道だが、ところどころに林道もあり、ショートトレイルも楽しむことが可能性だ。















むかし道の最終林道となる水根を下ると、眼下に東京の水源である奥多摩湖(小河内ダム)に到着する。30分ほどぼんやりと奥多摩湖を眺めているうちに夕暮れもせまり、奥多摩むかし道のハイクを終わりにした。










大多摩ウォーキングトレイルと比べるとコースの各所に案内板が丁寧に設置され、道に迷うことは殆どないのだが、一度だけコースアウトしてしまった。どこで間違えてしまったのかと辺りを見渡していると、たまたますれ違った地元の方に声を掛けていただいた。「むかし道を探している」と伝えると、「ああ」という一言と共に、優しい笑顔でむかし道の方向を指差してくれた。

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